浪人鯵、通称GT。
この魚は釣人なら一度は釣ってみたいと思う魚だと思います。縁あって2年前初めてその魚を拝む事ができました。
その時は渡船で沖磯運んで頂きキャッチしました。
それから数回チャレンジしましたが、GTらしいサイズを拝む事が出来ずじまいでした。。。
日本には沢山GTがいる海域や島がありますが、その中でも出来る事なら
いつか地磯からGTを獲りたい!!
そんな気持ちが湧き上がり、いくつか地磯からアプローチ出来る島探しその中から面白い島を見つけました。
今回はそんな謎多き島に初アタックをしかけてきました。
日程は移動込みで10日間、実釣は大体丸9日間くらい食料など必要最低限のものは全て持ち込み超絶サバイバル釣行です!
島に到着しましたが、豪雨です、初日から洗礼を浴びてる気がします。
気を取り戻し釣り場へ向かう
島全体は潮通しも良く、どのポイントも良く見える、その中でふと気になったファーストポイントはサラシも多く雰囲気抜群!
ですが、波が大きくなり30分ほどでそのポイントを後にする事に。。。
少し離れた所でやってたjrと合流してみると1投目から魚から反応があったらしい。
移動するのが名残惜しいが、命あっての釣りです、別のエリアへ
移動するポイント全てすごい釣れそうでしたが初日は魚を見ることはできませんでした、遠征初日あるあるです。
もしかしたら初日から!?と甘い気持ちを持ってましたがそんな事一切ありませんでしたね。。笑
前半はとにかく色んなポイント見る事からスタート、自分好みの場所を探しながら魚からの反応を伺いますが本命からの反応は無し。
そんな中この遠征初のカラッと晴れた日、この日は全体的に海の調子が良い気がした、あくまでも気が。
こんな感じの日が2日間続き魚の活性が確実に高い様に感じた!
ダツや浮グレ、他にも色んな魚が見えるようになりあからさまに他の日と雰囲気が変わりました。
やはり南の島、天気が良い方が魚の調子もいいんですかね?
それと同時にjrには今回初の本命らしきバイト!更に小型ですがキハダをキャッチ!
初めて見る生きたマグロにテンションが上がる!
時折り何かしらの魚の反応がありながら待ちに待った夕まずめを迎える、日没間際に満潮が重なる絶好のタイミング。
そのタイミングで初日何気なく1発目に入ったポイントに向かう。
いつ来てもおかしく無いような雰囲気が漂う中、無意識にGoProの電源を入れた約5分後...
その時は急に来た。
沖合いにマグナムミノーを投げ足元のサラシへとアプローチ、ロッドとラインを一直線にし少しでも早く針が刺さる様に構え張り出した瀬際をミノーを巻き上げてくる、もーすぐルアーが見えるその瞬間
ドカン!!ピックアップ直前の出来事でした
喰った!!!
突然の凄まじい重量感と共にロッドが絞り込まれる!!
そのポイントは地形的に魚に分がありそうなポイント、更に足場も悪い、ギリギリ体制を保てるくらいのドラグ値に設定。
後で測ってみると大体8キロ前後
少し走られながらもファイトできる体制に入り出来る限り走らせない様ハンドドラグで対応、必死に巻き上げサラシの中からぼかんと浮かび上がる魚体、本命や!!
波を見ながらタイミングをはかる、ここぞのタイミングで一気に磯の上へ、慎重かつ素早く磯を降りる。魚は磯の上に上がってるがまだ気は抜けない中必死に魚を持って磯を駆け上がる!!
遂に獲った!!!
磯の上に横たわるGTを見て自然と雄叫びをあげる。
バス釣りでもたまにあるんですが
完全に呼ばれてました。
初めて見る真っ黒のGT、翼のような長い胸鰭に鋭く尖ったゼイゴ、興奮して素手で持ってましたが手が所々切れてました。
フックはカンヌキにしっかり掛かっておりました。jrが遠征前に巻いていたクエ針、前日まで前後トリプルでやっていたんですがjrセッティングが気に入り交換してました。
感謝です。
重さにして14.3kg、決してbig GTでは無いのですが自分の中でめちゃくちゃ嬉しい価値のある1本になりました。。。
さらにミノー特有のカウンターバイト、今までミノーでGT、カスミなど結構やられて来ましたが遂にミノーでキャッチ、魚からの反応はトップより多いとは思うのですがその分ルアーが見えないだけにバイトに備える事が難しく今までずっと体制を崩されバラしてました。
場所も結構ガチャガチャしており自分の技量ではもしこれが30kg、いや、20kgクラスでも獲れてなかったかも知れないとポイントを確認し改めて思いました。。。
それから三日間豪雨や雷で車から出たくない生活が続きました。
唯一の楽しみは晩飯。
買って来たインスタントラーメン、ウィンナー、さらにメスティンで飯を炊くこれがこの時の癒しでした。笑
遠征最終日には中々上達してました。笑
途中地元のおっちゃんに貰ったグルクンで炊き込みご飯に挑戦するも調味液は水分とは考えないみたいですね、炊き込みご飯の難易度を痛感しました、おかんすげぇ。
ちなみにオヤビッチャの方が島では人気?なんですかね、グルクンはあげるけどオヤビッチャはワシが食う!と言いくれませんでした。笑
ですがグルクン美味かったです!
嵐も過ぎやっと釣りが出来る日が訪れました。
晴れると魚のテンションが上がるのか雨の日よりも魚の活性が高そう、定期的に回ってくるスマを横目にデカいルアーを投げるもバイトはあるがフッキングまで至らない状況が続き気付けば最後の夕まずめ。
早い、早すぎます。。。
何度か訪れたポイントでしたがこの日は表情が一変し激流!
その中のヨレを狙っているjrのトップに完全にスイッチが入ったGTが何度もバイト!!が惜しくもフックにかからない!?噛む力が強くルアーが滑らないからでしょうか?
しっかりルアーには歯形が付いているのに、悔しいものです。。。
翌日の朝も今日の夕まずめと同じような潮回り、きっとまたバイトがある事を願い最終日に臨む。
翌日、とうとう最終日。
風も吹き適度なうねり、このポイント以外は釣りすら出来ない状態。
暗がりからスタートすると早速魚からの反応が!
ポッパーをポッピングしてるとドカン!とバイト、バイトと同時に暴れまわりは跳ね回るあの魚。
そう、ダツ!しかもビビるくらいでかいダツ!!
今回の釣行中も何度か喰ってくるも掛からずキャッチする事が出来ずでしたが、最終日に何とかゲット!!
長さで言うと120cmは超えてるであろうサイズ、牙は人の爪くらいの長さがあり噛まれたルアーは分厚いクリアも裂けてしまう。
これがまた結構引くんですよねダツなのに。
自分はそこまで腕が太いわけでも無いんですが、身長180cm以上の人間の腕よりも太いダツ、結構怖いです。笑
島民の人曰く、これを狙ってる方もいるくらいで割と美味しいみたい。
確かYouTubeか何かで見ましたが身が真っ青で気持ち悪かったのを覚えてる。笑
次釣れたら食べてみようと思います!!
それから同寸クラスのダツがまた釣れましたが2人とも本命からの反応は無く、餌師がタイドプールに捨てたであろうカワハギをリリースし今回の南方遠征を終了しました。
結果的に雷雨で釣りできなかった日を引いて実釣行記7日間くらいですかね、バイト数でいうと2人で5〜6回。
自分はキャッチ含めて2回、jrは3〜4回あったみたいです。
キャッチ率は確かに悪いですが、そもそも1匹獲れるか獲れないかの釣りで2人で1匹出せただけ十分だと自分は思ってます。
それに GTだけでなく、他にも面白いターゲットも多くいつかこれを獲りたいと改めて思わされる遠征になりました。
きっとこれからもこの島にはお世話になるでしょう、いつ行ってもこの素晴らしい環境を残せるよう心掛け、カワハギからの恩返しを待ちたいと思います。
ありがとうGT!
南の島ブレーメン!!